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柳広司「トーキョー・プリズン」

2009.01.30.Fri.10:57
トーキョー・プリズン (角川文庫)トーキョー・プリズン (角川文庫)
(2009/01/24)
柳 広司

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終戦直後の戦犯収容所で起こった密室殺人を、記憶を失った死刑囚と元ニュージーランド人将校が謎を追うといった話。

この時代を舞台にした話は説教臭い、気が滅入るというイメージがあったのですが、なかなかエンターテイメントしていて良かった。

ちなみに読んだきっかけは、作者の他作品が好みだった記憶があるため。
我輩はシャーロックホームズ。ソクラテス最後の事件はイマイチだったが、変わった小説を書く人だなぁと思った。

独居房から出ないで推理する死刑囚キジマのキャラが好き。
他の作品にもよく似た設定はあったけど、時代背景と実際行動するのが元敵国人というのが面白い。

説教臭くはないが、「戦時中という状況下で自分はどんな行動をするのか」と考えさせられる作品だとは思う。。

とりあえず個人的満足感で星でも付けてみます。
柳広司「トーキョー・プリズン」 ★★★★☆
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柳広司「新世界」

2009.02.06.Fri.14:12
新世界 (角川文庫)新世界 (角川文庫)
(2006/10)
柳 広司

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1945年8月、砂漠の町ロスアラモス。原爆を開発するために天才科学者が集められた町で、終戦を祝うパーティが盛大に催されていた。しかしその夜、一人の男が撲殺され死体として発見される。原爆の開発責任者、オッペンハイマーは、友人の科学者イザドア・ラビに事件の調査を依頼する。調査の果てにラビが覗き込んだ闇と狂気とは。

原爆がテーマのミステリー。
ミステリーとしては地味というか、テーマが重過ぎてどうでもよくなる。
ただ動機は、このテーマだからこそ。

軍人、科学者。登場人物がそれぞれ自分を正当化する。
それが薄ら寒いが、これは時代のせいだけではないと思う。
軍人は任務をこなすため、科学者は知的好奇心を満たす、または人類の進歩のため。

でもどっかで壊れたんだろうな。
ラストの科学者たちの振る舞いは寒気が走った。

読みながら、これ映像化したらすごそうだな、と思った。
映画的な構成だから、そう感じたのかな。
ミステリ部分、喋るイルカの挿話部分、そしてヒロシマ。

遺族(科学者の方の)が許さないか。
そもそもアメリカが許すはずがないか。

読みやすいけど、ずしっときます。
こういう言い方でいいのかわからないが、面白い作品です。

個人的満足度 ★★★★★

柳広司「聖フランシスコ・ザビエルの首」

2009.02.12.Thu.11:11
「聖フランシスコ・ザビエルの首」を読了。
今出ている文庫版ではタイトルがシンプルに「ザビエルの首」ってなっているのね。
たまに文庫版と新書版で内容が違うものがありますが、これはどうなんだろう。

ザビエルの首 (講談社文庫)ザビエルの首 (講談社文庫)
(2008/08/12)
柳 広司

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鹿児島で見つかったザビエルの首。ザビエルの遺体はインドのゴアに安置されているはず?
新しく見つかったザビエルの首を取材する主人公が、意識だけ過去に飛ばされ、ザビエルの周りの人間(兄、友人、通訳の女の子など)に寄生し、ザビエルが遭遇した殺人事件の謎を解くといったお話。

ちなみに私のザビエルに対しての知識は「日本に宣教しに来た人」です。後、有名な肖像画。

SF的な設定が面白い。ザビエルの宣教師時代、青年期、少年期、と時代を遡って寄生し最後にはなぜ元貴族のザビエルが全てを捨てて宣教師になったか?という推理に達します。
殺人事件そのものの謎はシンプルな感じだけど、史実を踏まえた舞台、宣教師、原住民の宗教観等が話を膨らませています。

ただ主人公とそれを取り巻く編集者たちの場面はいまいちだったなぁ。
なぜザビエルに取り付かれたか?もちょっと強引な気も。
ザビエル周りの話が好みだったから、そう感じるだけかもな。

ここのところ、この作者の作品ばっかり読んでいるけど、かなり気に入ってます。
歴史ミステリーってわかりにくい、説明過剰という作品が多い中で(少なくとも俺の知能では)、本当に読みやすい。かと言って内容が薄くない。

最近出たジョーカーゲームが評判がいいみたいなので、次はそれにしようかな?

個人的満足度 ★★★☆☆

柳広司「シートン(探偵)動物記」を読んだ

2009.02.24.Tue.14:43
動物記で有名なシートンが語る動物にまつわる怪事件を集めた連作集。
登場する動物は狼王ロボ、カラスの銀の星、旗尾リス、熊王ジャックなどなど。

シートン(探偵)動物記シートン(探偵)動物記
(2006/05/20)
柳 広司

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全編ほのぼのとして気軽に読めます。殺人事件とかもありますが。

幼少期ファーブル派だった私でも楽しめました。
というかシートン読んだことありません。
本当はファーブルも読んだことありません。ただ昆虫が好きだったってだけです。

どの短編も標準以上だと思いますが、私は熊王ジャックの話が一番好きです。
それに動物の行動、癖など勉強になります。でも「魚ばっかり食べている鶏の卵は魚くさい」って本当なの?

しかし芸達者な作者だな。読みやすい文章なので好き。

個人的満足度 ★★★☆☆

柳広司「パルテノン―アクロポリスを巡る三つの物語」を読んだ

2009.03.03.Tue.16:16
古代ギリシャのアテナイをめぐる中短編集。
ペルシア戦争を通じてそれぞれの話がつながっている。
情報網を駆使する巫女、英雄であり裏切りものである戦争の英雄、民主主義を追及する男と美を追求する男の物語の三つ。

パルテノン―アクロポリスを巡る三つの物語パルテノン―アクロポリスを巡る三つの物語
(2004/07)
柳 広司

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この国の歴史は正直疎いです。
知識としては藤子・F・不二雄の「TPぼん」で知っている程度。

感想としては俺にはちょっとあわないと言った感じ。

特にパルテノン建築のお話は、パルテノンという建築物のイメージがあやふやな自分にとっては凄さが実感できなかった。(俺にとってはパルテノンはキン肉マンの超人)

ただ読み応えはある。
特に民主主義を追求する男の話は熱い。
直接民主性は恐ろしい。アテナイ市民むかつく。

個人的満足度 ★★☆☆☆


相変わらず内容が薄い感想だが、これでよしとする。
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