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歌野晶午「密室殺人ゲーム王手飛車取り」を読んだ

2009.04.01.Wed.22:58
インターネット上で知り合ったミステリマニアの5人が、各自で実際に殺人を犯し、その謎を解くという連作集。

密室殺人ゲーム王手飛車取り (講談社ノベルス)密室殺人ゲーム王手飛車取り (講談社ノベルス)
(2007/01/12)
歌野 晶午

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ありえない設定のお話、と言いながらも現実にこんな事件が起こっても、とうとうこういう奴が出たかと納得してしまうような気がする。

面白いことは面白いが、爽快感というかカタルシスというか、すっきりしない読後感。

この作者の近作は変化球ばっかだから、これもそうだろうと身構えて読んだのがいけなかったのか?

個人的満足度 ★★★☆☆
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歌野晶午「絶望ノート」を読んだ

2010.08.06.Fri.09:37
いじめに遭っている中学2年の太刀川照音は、その苦しみ、両親への不満を「絶望ノート」と名づけた日記帳に書き連ねていた。
そんな彼はある日、校庭で人間の頭部大の石を見つけて持ち帰り、それを自分にとっての“神”だと信じた。神の名はオイネプギプト。
エスカレートするいじめに耐えきれず、彼は自らの血をもって祈りを捧げ、いじめグループ中心人物の殺人を神に依頼した。「オイネプギプト様、是永雄一郎を殺してください」―はたして是永はあっけなく死んだ。
しかし、いじめはなお収まらない。照音は次々に名前を日記帳に書きつけ神に祈り、そして級友は死んでいった。
不審に思った警察は両親と照音本人を取り調べるが、さらに殺人は続く―。
(「BOOK」データベースより)

絶望ノート絶望ノート
(2009/05)
歌野 晶午

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思った通りの変化球。でも回転しすぎじゃねぇ?

いじめや復讐が全面に押しつけられてますが、読むのはそれ程苦痛じゃなりません。
どことなく童話的なので。というかそもそも・・・・。とネタばれになるので言いません。

世間に稀にいる「大人になりきれない大人」、「こだわりを貫き通す行き方」の父親がいる家庭って、こんな感じなのかな。ここまで世間に刷り合わせしない奴はいないとと思いたいが。。

歌野晶午「密室殺人ゲーム・マニアックス」を読んだ

2012.02.08.Wed.15:09
“頭狂人”“044APD”“aXe”“ザンギャ君”“伴道全教授”。奇妙なハンドルネームを持つ5人がネット上で日夜行う推理バトル。出題者は自ら殺人を犯しそのトリックを解いてみろ、とチャット上で挑発を繰り返す!ゲームに勝つため、凄惨な手段で人を殺しまくる奴らの命運はいつ尽きる!?
(「BOOK」データベースより)



しまった。
「王手飛車取り」の次作だと思って読んでた。前に「2.0」なんてあったのね。

「2.0」読んでる読んでないに関係なく、この「マニアックス」はイマイチだと思う。

期待はずれでした。
トリックにもネタ的にも。

歌野晶午「密室殺人ゲーム2.0」を読んだ

2012.02.20.Mon.16:17
「頭狂人」「044APD」「aXe」「ザンギャ君」「伴道全教授」奇妙すぎるニックネームの5人が、日夜チャット上で「とびきりのトリック」を出題しあう推理合戦!ただし、このゲームが特殊なのは各々の参加者がトリックを披露するため、殺人を実行するということ。究極の推理ゲームが行き着く衝撃の結末とは。
(「BOOK」データベースより)


密室殺人ゲーム2.0 (講談社ノベルス ウC-)

「王手飛車取り」→「マニアックス」と来て、「2.0」。
読む順番が「マニアックス」と「2.0」で前後したけど、特別不自由は感じませんでした。

うーん。面白いことは面白いけど、カタルシス的なものは感じなかった。
カタルシスなんて求める作家ではないし、作品でもない気もするけど。
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