輪渡颯介「掘割で笑う女 浪人左門あやかし指南 」を読んだ
2009.08.05.Wed.11:18
城下の掘割で若い女の幽霊を見たという普請方の男が、まもなく病で死んだ。女の姿を見た者は必ず死ぬという噂が囁かれる折、お家騒動が持ち上がり家老が闇討ちされた。怖がりで純情な甚十郎と酒と怪談を愛する浪人・平松左門が、闇に溶け込んだ真実を暴く痛快時代活劇。第38回メフィスト賞受賞作。
時代劇とミステリーの両方楽しめるという僕好みの作品。
ただ序盤から中盤まで視点がばらばらで落ち着きがなく、話自体も怪談話なのか陰謀話なのかどっちつかずで、どことなく座りが悪い印象。
掘割で女が浮いていたという情景もはっきりと想像できませんでした。
終盤は家老暗殺と序盤中盤で語られた怪談話の謎解きが行われますが、あまりにも強引。
強引すぎて、むしろ気持ちいいです。
というわけで読後感はさわやか。
中盤まではイマイチだなぁと思いながらも、読み終えると続編が読みたいと思わせる不思議な作品。
個人的満足度 ★★★☆☆
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時代劇とミステリーの両方楽しめるという僕好みの作品。
ただ序盤から中盤まで視点がばらばらで落ち着きがなく、話自体も怪談話なのか陰謀話なのかどっちつかずで、どことなく座りが悪い印象。
掘割で女が浮いていたという情景もはっきりと想像できませんでした。
終盤は家老暗殺と序盤中盤で語られた怪談話の謎解きが行われますが、あまりにも強引。
強引すぎて、むしろ気持ちいいです。
というわけで読後感はさわやか。
中盤まではイマイチだなぁと思いながらも、読み終えると続編が読みたいと思わせる不思議な作品。
個人的満足度 ★★★☆☆
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輪渡颯介「百物語 浪人左門あやかし指南 」を読んだ
2009.08.06.Thu.16:14
百物語怪談会に秘められた真相を、恐がりで一途な甚十郎と、怪談と酒を愛する孤高の剣豪・左門が解く。浪人左門あやかし指南シリーズ第二弾。
前作と連続して読んだせいもあるかもしれないが、前作よりも読みやすいです。
視点も前よりも切り替わらないし、幽霊物なのかミステリーなのか、どっち?というような座りの悪さは今回は感じませんでした。
読みやすく、なかなか面白い。
ただ思ったよりも大仕掛けじゃなかった。
百物語座談会の主催者が話した10の物語が丸々のっているので、これ全てを1本の線で繋げる気か!すげー!と期待していたのですが、こじんまりと収束しちゃいました。
ミステリーとしては物足りなかったけど、キャラクター物の時代劇としては満足。
次回作も期待!
個人的満足度 ★★★☆☆
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前作と連続して読んだせいもあるかもしれないが、前作よりも読みやすいです。
視点も前よりも切り替わらないし、幽霊物なのかミステリーなのか、どっち?というような座りの悪さは今回は感じませんでした。
読みやすく、なかなか面白い。
ただ思ったよりも大仕掛けじゃなかった。
百物語座談会の主催者が話した10の物語が丸々のっているので、これ全てを1本の線で繋げる気か!すげー!と期待していたのですが、こじんまりと収束しちゃいました。
ミステリーとしては物足りなかったけど、キャラクター物の時代劇としては満足。
次回作も期待!
個人的満足度 ★★★☆☆
輪渡颯介「無縁塚 浪人左門あやかし指南」を読んだ
2009.08.17.Mon.17:41
呪われた幽霊屋敷に泊り込んだ剣術道場の兄弟子・鉄之助が消え、それを捜す甚十郎も失踪。怪異と酒を愛する浪人・左門がすべての謎を解き明かす。お江戸正調ミステリー第三弾。
最新作は今までのノベルスじゃなくハードカバーでリリース。
ハードカバーを買いそうな層(年配者?よくわからん。)にも受けると考えたのか?
うーん。ノベルスが向いていると思うけどな。ノベルス=ライトミステリーという勝手な僕のイメージです。
さて感想。
シリーズを短期間で通して読んでいるので、キャラクター、設定も愛着があるという事もあると思いますが、すごく面白い。
怪談話とミステリーが今までで一番噛み合ってます。シリーズ最高傑作じゃないかしら。
物語冒頭から、怪談の裏にある部分を暴く左近が「この屋敷には幽霊がいる」と断言します。今回は霊的な結果も用意するのか?と思いきや。
左近の真意にほろっとしました。人情話としてはどうかと思う部分がありますが、僕は嫌いじゃないです。
個人的満足度 ★★★★☆
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最新作は今までのノベルスじゃなくハードカバーでリリース。
ハードカバーを買いそうな層(年配者?よくわからん。)にも受けると考えたのか?
うーん。ノベルスが向いていると思うけどな。ノベルス=ライトミステリーという勝手な僕のイメージです。
さて感想。
シリーズを短期間で通して読んでいるので、キャラクター、設定も愛着があるという事もあると思いますが、すごく面白い。
怪談話とミステリーが今までで一番噛み合ってます。シリーズ最高傑作じゃないかしら。
物語冒頭から、怪談の裏にある部分を暴く左近が「この屋敷には幽霊がいる」と断言します。今回は霊的な結果も用意するのか?と思いきや。
左近の真意にほろっとしました。人情話としてはどうかと思う部分がありますが、僕は嫌いじゃないです。
個人的満足度 ★★★★☆
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