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小林泰三「アリス殺し」を読んだ

2014.08.03.Sun.22:56
“不思議の国”の住人たちが、殺されていく。どれだけ注意深く読んでも、この真相は見抜けない。10万部突破『大きな森の小さな密室』の鬼才が放つ現実と悪夢を往還する“アリス”の奇怪な冒険譚。

アリス殺し (創元クライム・クラブ)アリス殺し (創元クライム・クラブ)
(2013/09/20)
小林 泰三

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アリスの不思議の世界と現実の世界がリンクするミステリー。
相互に影響しあう世界を行き来するのが物語の肝なので、幻想的な描写でこれは現実がそれとも的な不条理話でお茶を濁すと思ったが、ちゃんとミステリーしていた。

序盤である程度の仕掛けは読めた気がしますが、それじゃ浅すぎでした。やられた!と素直に思った。 
俺は十二分に楽しめました。犯人がわかってからのラストへの畳みかけは心地良い。

僕が好きな作者特有の人を小馬鹿にしたような屁理屈やグロ描写もあるし満足。
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コメント
No title
ガラパゴス様、すでに1週間ほど前にTBを頂いていたことに気づかず、
大変失礼致しました。
申し訳ありませんでした!
加えて、こちらからTB送信が出来ないようなので、
コメントにて失礼させて頂きます。

「アリス殺し」、見事な構成でしたね。
叙述トリックを仕掛けてくるんだろうと警戒しながら読みましたが、
本当にこれはしてやられました。
毒気の強い作品ではあるものの、
作者の特徴が強烈に出ていたところも印象的でした。
特にグロ表現、独特ですよね…。
Re: No title
>>まるひげさん

いえいえ!
不躾にトラックバックにお送りして、返信までいたたいで何かすみません。


>加えて、こちらからTB送信が出来ないようなので、

そうなんですか?設定を見直してみます。

>特にグロ表現、独特ですよね…。

漫画的で生々しくないと勝手に思ってるので、
僕は平気ですが、確かに人を選びますね。

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